藤井風(ふじい かぜ)とは、日本のミュージシャン。シンガーソングライター。1997年6月14日生まれ、岡山県浅口郡里庄町出身。年齢27歳。身長181cm。血液型B型。ロックユニット「B’z」のヴォーカリスト・稲葉浩志が2020年8月下旬実施のファンクラブ会報誌インタビューで、聴いているアーティストに挙げている。
来歴
4人兄弟の末っ子(兄にピアニスト、トランぺッターの藤井空がいる)として、喫茶店を営む音楽好きの両親のもと、岡山県の南西部に位置する人口1万人ほどの里庄町に生まれる。
3歳の頃より、自らは楽器は弾けないという父にピアノやサックス、英語などを教えてもらった。幼少期からジャズやクラシックだけでなく、ポップス、歌謡曲、演歌など、年代・ジャンルを問わず、ありとあらゆる音楽を聴いて育ったという。また小学校の終わり頃に父に「これからはYouTubeの時代」と言われたことで、喫茶店で撮影したピアノカバー動画を2010年頃からYouTubeにアップし始めた。 高校は音楽科のある岡山県立岡山城東高校に通い、動画投稿は一時休止していたが、音楽漬けの日々を送った。そして高校卒業と同時に自分の意思でカバー動画投稿を再開。また2018年前後には一時期老人ホームや病院、終活セミナーなどで演奏していたこともあったという。
2019年初春、活動の拠点を岡山から東京へ移す。この頃自身のYouTubeチャンネルの登録者は増え続け、夏には全国のサーキットイベントや大型フェスに続々と出演。7月には自身初のワンマンライブ『Fujii Kaze “JAZZ&PIANO” The First』を開催し、追加公演を含む全公演のチケットが完売した。この反響を聞きつけたニッポン放送スタッフによって7月27日にラジオ『藤井風のオールナイトニッポン0(ZERO)』生放送が実現、ラジオ初出演にして初の冠番組を担当することとなった。同年7月、ワンマンライブ『Fujii Kaze “JAZZ&PIANO” The First』を開催。
11月17日、LINE CUBE SHIBUYAで『Fujii Kaze NAN-NAN SHOW』を開催。翌11月18日、初の音源「何なんw」を1st配信シングルとしてリリース。12月24日、2nd配信シングル「もうええわ」をリリース。2020年1月24日、「何なんw」のミュージックビデオを公開。この日が藤井風の正式なデビュー日となる。4月14日、3rd配信シングル「優しさ」をリリース。5月15日、4th配信シングル「キリがないから」をリリース。
2020年5月20日、1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』をリリース。同作はBillboard JAPAN総合アルバム・チャート“HOT ALBUMS”で総合首位を獲得し、6月1日付のオリコン週間デジタルアルバムランキングでも1位を獲得した。
2020年6月に開催予定だったライブツアー『Fujii Kaze “NAN-NAN SHOW 2020”』は新型コロナウイルス感染拡大により全公演中止となった。
2020年10月29日、初の武道館公演となるワンマンライブ『Fujii Kaze “NAN-NAN SHOW 2020” HELP EVER HURT NEVER』を開催。翌30日、同公演で披露された新曲二曲が5th配信シングル「へでもねーよ」、6th配信シングル「青春病」としてリリース。
2020年12月~2021年1月、初の全国ツアー『Fujii Kaze “HELP EVER HALL TOUR”』を全12公演開催。
2021年1月、3月1日に7th配信シングルとしてリリースされた書き下ろしの新曲「旅路」がテレビ朝日系連続ドラマ『にじいろカルテ』の主題歌となった。(初のタイアップ)
4月21日、武道館公演の模様を収めたBlu-ray『Fujii Kaze “NAN-NAN SHOW 2020” HELP EVER HURT NEVER』をリリース。
5月3日、Honda「All-New VEZEL e:HEV」の新CMに書き下ろされた8th配信シングル「きらり」をリリース。
9月4日、日産スタジアムで無観客配信ライブ『Fujii Kaze “Free” Live 2021』を実施。同公演で披露された「燃えよ」が同日9th配信シングルとしてリリース。
藤井風とB’zの関係
稲葉はB’zの公式ファンクラブ「B’z PARTY」が発行した会報127号(2020年9月号)で、会員から寄せられた「最近お気に入りのCDもしくはレコードを教えてください。」という質問に対し、「ちょうど自粛期間中に聴き始めたのが藤井風さん。ラジオで聴いていいなと思って、それでそのままアルバムを聴いて。」と回答。コロナ禍での自粛期間中(※インタビューは2020年8月下旬に実施)にラジオで耳にしたことをきっかけにシンガーソングライター・藤井風の楽曲を聴いていることを明かした。同時点でのリリース楽曲は限られていたため、稲葉は1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』収録曲を聴いていたものとみられる。
一方藤井は2019年12月25日、自身のTwitterに、B’z「いつかのメリークリスマス」のピアノ弾き語り動画を投稿した。
その他
- 藤井風は岡山県浅口郡里庄町、稲葉浩志は岡山県津山市に生まれており、二人には岡山県の地方出身だという共通項がある。また今後、岡山県出身の著名ミュージシャンとして共に両者の名前が挙がることが考えられる。
- 藤井風は歌詞やファンとの会話の中で岡山弁を多用しているが、稲葉浩志は公の場では基本的に標準語を使用している。一方稲葉は歌詞のごく一部(ソロ楽曲「愛なき道」「O.NO.RE」など)で岡山弁を使用しており、両者は歌詞に岡山弁を使ったことのあるアーティストということになる。ちなみに稲葉は、地元の家族や友人・知人と話す時には岡山弁(津山弁)を使用している模様である。
- B’zは『B’z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』日産スタジアム公演(2013年9月21日・22日)で75,000人を動員し同会場の史上最多コンサート動員記録を持っているが、一方で藤井風は無観客配信ライブ『Fujii Kaze “Free” Live 2021』(2021年9月4日)を行ったため、事実上日産スタジアムの最少動員での公演記録を持っていることになる。
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