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B’zの名前の由来・意味について徹底解説

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B'z 1st ALBUM『B'z』のジャケット画像 面白い話題
画像出典:B'z公式ディスコグラフィーより引用

ギター・松本孝弘、ヴォーカル・稲葉浩志からなる日本のロックユニット「B’z」のユニット名(バンド名)の由来やその意味は、いったい何なのだろうか?筆者がまとめた。

「B’z」という名前に深い意味はない 単なる語呂合わせ ”短く現代的な、記号的な名前にしたい”という目的で命名

まず最初に、「B’z」という名前の意味について解説する。

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実は「B’z」という名前自体には、深い意味はない。このユニット名は、いわゆる”語呂合わせ”的に付けられたものである。また、過去の本人たちのインタビューでの発言をまとめると、具体的には”短く現代的な、記号的な名前にしたい”という思惑の下で名称が付けられた、とも言えるだろう。なお記号的な短い名前に決定した理由には、短い文字数だと商標を取る必要がなく、費用を回避できたこと(当時日本たばこ産業が「JT」になり、国鉄が「JR」になった頃であった)もある。

また、そもそもB’zとはギターとヴォーカルで現代的な表現をするというコンセプトでスタートした音楽ユニットであったことから、名前では、それが表現されていることが求められた。
そして、これらの基本的な条件にさらに付け加えて、覚えやすいこと、また、総じてかっこいいことなども必要とされていた、と言えよう。

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よって「B’z」のネーミングにおいて条件となったこれらの各要素を個別で改めて列挙すると、次のようになる。(※過去のインタビュー発言などを集約して掲載する。)

<「B’z」のユニット名で求められていた主な要素>

  • 短いこと
  • 現代的であること
  • 記号的なこと
  • ロゴの見栄えの良さ
  • 覚えやすさ
  • 響きの良さ
  • かっこよさ

確かに、結果として「B’z」という名前はこれらの要素を満たしている、とも言える。それでは、その中でもなぜ、彼らは「B’z」というユニット名に辿り着いたのであろうか?

当初は「A’z」(アズ)だった しかし発音上の問題で「B’z」に

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実は松本と稲葉の音楽プロジェクトが始動した当初、テスト盤(カセットテープ)制作時には、一番最初に「松本バンド」という仮の名称が付けられた。一方でその直後に、いわゆる「A to Z」(”AからZまで全てを網羅しますよ”)的な意味や、ギターとボーカルの「エース」の二人で結成したという意味から、ユニット名が正式に「A’z」(アズ)に決定しようとしていた。

だがしかし、決定直前で、当時の世相から流行病の名称と同一の誤った読み方をされてしまうと都合が悪い、という意見が、優勢となった。そこで今度は「A」の次は「B」だということで、今度は「B’z」という名称が、ユニット名の候補に挙がったのである。

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ただ一方で、B’zをデビューさせたプロデューサー・長戸大幸の証言は、少々食い違う。
当初から長戸は、「A’z」が読み間違えられることも織り込み済みであったらしい。(むしろ面白いと思っていたようである。)
しかし当時ロート製薬の「AZ」というCM(「ロートAZ胃腸薬U」だと思われる)が頻繁にテレビ放送されていたことから、周囲に”ロート製薬から取ったでしょ”と言われるようになったとのこと。そしてそれを避けるために、「A’z」という名前を「B’z」にした、という旨を後のインタビューで語っている。

ただ、長戸は当時からある意味では極端とも言えるネーミングを次々と発案していたため、周囲のスタッフやメンバーとは持っている視点や発想が異なっていたはずである。よって、「A’z」を「B’z」に直前に変えた理由について、松本・稲葉やスタッフらは世相に留意したため、そして長戸は類似した商品名のCMを気にしたため、という解釈になっており、結果的にはどちらの認識も正しい、と分析することもできるだろう。

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なお「B’z」に名前が決定するまでの過程については、松本が「Z」を使いたがって先に「Z」が決まり、その後スタッフとの話し合いで「B」が決まった(男性的なニュアンスのある「B」が選ばれた)、という説が、濃厚である。(ちなみに稲葉は、名前決めの時に特に意見はなかったらしい。)
さらに、「B」から始まるバンドには非常に力強いバンド(「The Beatles」)が多いという意見や、「B’z」という名前がロゴ的な(視覚的な)観点も含めて”覚えやすそう”だという意見が、決定に際して重要視されていた、とも言われている。

B’zが過去に発言したことのある、主な”デタラメな”名前の解説

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また、かねてから、テレビ番組やラジオ番組で「B’z」の名前の由来について本人たちに聞かれる場面は非常に多く、松本や稲葉は、特に初期の頃に、冗談を交えながら適当に回答したことがあった。以下の回答は、その場で機転を利かせて発したとも言える、実態を伴っていないものである。

  • 松本の”B”と稲葉の”Z”を合わせて「B’z」(そもそも二人の名前のローマ字にはどちらのアルファベットも入っていない)
  • The Beatlesの”B’z”とLed Zeppelinの”Z”を合わせて「B’z」
  • 蜂(Bees)の群れ(複数形)で「B’z」

そもそも「B’z」に明確な意味がないため、その由来についての質問に明確に答えるのは、実は難しいことでもある。その意味においては、これらの回答は”難局”をユーモラスに切り抜けたものである、と言うこともできるだろう。

まとめ

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以上が、「B’z」の名前の由来や意味に関するエピソードである。いかがだっただろうか。
もし「B’z」の名前が「A’z」になっていたら…と考えると不思議な感覚に襲われるだが、この「B’z」という名前でさえ、当時松本は「スゲー名前だな」と訝しげに思っていたとのことである。

ただしかし、結果として「B’z」という名前が世の中にあまねく定着・浸透したのは言うまでもない。確かに独特なネーミングだとは思われるが、今や「B’z」という名称に違和感を抱く人は、かなり少ないのではないだろうか。

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果たして売れたから「B’z」という名前が定着したのか、はたまたそれとも、「B’z」というユニット名が相応しかったから売れたのか-この「バンド名の不思議」とも言える命題にしばし思考を巡らせてしまうが、とにかく「B’z」という名前が命名され、その「B’z」の音楽が世の中に広く流通した、という結果だけが、この世界に厳然と存在しているのだ。直視すべきなのは、ただその一点なのかもしれない。

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