米アニメ映画『SING/シング:ネクストステージ』の日本語吹き替え版(18日公開、配給:東宝東和)で音響監督を務めた三間雅文氏が3日、自身のTwitterを更新。同日クレイ・キャロウェイ役を務めることが発表された稲葉浩志(B’z)の、アフレコを行った際のエピソードを綴った。
三間氏は一連のツイートでまず、クレイ役を稲葉が務めると聞いた時に驚いたことを明かし、収録当日に自身がスタジオで緊張することを想定していたと告白。しかし女性スタッフがより緊張していたため、現場では思いのほか冷静になれた、とユーモアを交えて語った。そしてさらに続けて、全2回に分けて行ったという稲葉のアフレコについて、述べ始めた。
アフレコ(収録)は2回実施 稲葉が2回目で滑舌を気にするも三間氏がアドバイス
初日の収録では「収録の仕方からキャラの気持ちの擦り合わせ的な事を」(出典:三間雅文氏のTwitte投稿https://twitter.com/Sunma47/status/1499276603603701766より引用)ケアしたといい、三間氏はその中で、「う〜ん稲葉さん良い感じです♫無理に力が入っていなくて初挑戦とは思えないくらい」(出典:前掲ツイートより引用)とその出来栄えに好感触だったという。しかし数日後に行った2回目の収録で三間氏は、「むむっ?何かが違う…前回いたクレイがいない?稲葉さんに何が?!」(出典:前掲ツイートより引用)と、稲葉の演技に違和感を覚えた。それはなぜだったのか。
三間氏は前回収録分をプレイバック。すると、「稲葉さん、滑舌を気にしていませんか?」(出典:三間雅文氏のTwitte投稿https://twitter.com/Sunma47/status/1499276731630632961より引用)と疑問が沸いたという。そう、稲葉は前回収録したものを研究し、滑舌を気にして修正を行い2回目の収録に臨んでいたのであった。(ちなみに余談だが、稲葉は日頃のコンサートツアーでも、終演後に自身の歌声の音源を聴き、次回公演に向けて修正を行っている。)
一方三間氏は、「前回の収録の、クレイの気持ちだけで演じて下さった方が素敵だった」(出典:前掲ツイートより引用)と感じたため、「稲葉さんにお伝えして前回やって頂いた感じに修正して頂きました」(出典:三間雅文氏のTwitte投稿https://twitter.com/Sunma47/status/1499277087320195074/より引用)とのこと。このような経緯で、作品は完成に至ったのであった。三間氏は「有難いのは 細かい事の一つ一つまで しっかりと向き合い 何度もチャレンジして下さりました 当たり前のようで なかなかハートを動かすのは大変な事… 初挑戦なんですから、尚更です♫」(出典:前掲ツイートより引用)と、稲葉に賛辞を贈っている。
なお同3日には、B’zのオフィシャルファンクラブサイトが更新。稲葉のアフレコ時の写真と共に、”音響監督さん”からとあるクレイの様子の吹き替えを高く評価され、稲葉がマネージャーに冗談を述べたというエピソードが明かされている。
ちなみにアフレコの作業について稲葉は、同日公開されたインタビュー映像で、「何から何まで初めてのことなので、準備といっても何を準備していいか分からないし」「自分じゃない人物像に自分の声を入れるという作業はやったことがなかったので、すごく新鮮で楽しかったんですけども、大変でもありましたね」などとコメントしている。
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