ギタリストの布袋寅泰が、6日放送のテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』に出演。吉川晃司との「COMPLEX」を結成した当時のことを振り返り、その中で、同じく”ユニット”形式でデビューした「B’z」の名前を挙げる場面があった。
布袋はまず、BOØWY時代の楽曲について自ら解説。その後COMPLEXの楽曲についても触れ、「今は結構、ユニットってね、何組か沢山『B’z』とかあるけど、あの当時はユニットっていうコンセプトがなかったですよね。ギターとヴォーカルのユニットっていうのは僕らがほとんど初めてだった」とコメントした。
また続けて、自身の当時のCOMPLEXへの考え方にも言及。パフォーマーである吉川と根っからのミュージシャンの自身が一つにならない面白さがあるということや他の海外バンドのメンバーがそうであったことから、「ヴォーカリストとギタリストは火花散らしてるくらいがいいと、特に若い時はね」という意識を持っていたことを明かした。
ちなみにCOMPLEXは、1988年12月に結成が発表され、1989年4月にデビュー。B’zは1988年5月にギター・松本孝弘とヴォーカル・稲葉浩志が出会い、同年9月21日にデビューした。よって正確には、COMPLEXよりB’zの方がデビューは早い。片や、それまでBOØWYで活躍していた布袋と人気シンガー・俳優として知られていた吉川のコラボはデビュー時から世間に衝撃をもって受け止められており、また当時、B’zはヒット作をリリースできていなかった。このことを鑑みると、布袋の「ギターとヴォーカルのユニットっていうのは僕らがほとんど初めてだった」という発言も、もっともらしいものだと言える。
B’zもデビュー当時、バンドブーム全盛の音楽シーンの中で、”ユニット”であることを冷ややかな目で見られることがあった。また、例えば1990年5月18日放送のNHK『JUST POP UP』ではMCの野沢直子から「二人組なんですか?『狩人』のような」と言われる場面があり、こういった例からも、当時”二人組のユニット”の前例が日本の音楽シーンにほとんどなかったことが分かる。
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