「だれにも言えねぇ井戸」(だれにもいえねぇいど)とは、ロックユニット「B’z」のライブ演出に登場した、井戸の形を模したステージセット(大道具)。このページでは、「だれにも言えねぇ井戸」に関連して後に登場したその他の「井戸」の形をしたものについても併せて記載する。
B’z LIVE-GYM 2010 “Ain’t No Magic”
B’zのライブに井戸が初登場したのは、2010年の全国ライブツアー『B’z LIVE-GYM 2010 “Ain’t No Magic”』。
楽曲「だれにも言えねぇ」のギターソロ後の部分で演奏が止まり、ヴォーカル・稲葉浩志が井戸を”話題のパワースポット”と紹介し、井戸に顔を突っ込んで”誰にも言えない”エピソード(ツアーに帯同しているバンドメンバーのことや自身のことなど、日常で遭遇した小ネタ)を話す、という演出が行われた。(井戸にはカメラが設置されており、ステージのスクリーンには稲葉らの顔が映る仕掛けだった。)
また映像作品に収録された千秋楽公演ではギター・松本孝弘も特別に、この演出に参加している。
B’z LIVE-GYM 2011 -C’mon-
2011年の全国ライブツアー『B’z LIVE-GYM 2011 -C’mon-』では、楽曲「DAREKA」の演奏終了後に井戸が再登場。稲葉浩志が「誰か~」と歌いながらステージ下(奈落)に吸い込まれると、楽曲終了後には井戸に入った状態で再びステージにせり上がった。
その後、稲葉と松本がトーク。松本はアリーナ公演ではオーディエンスに促されながらも井戸に入ることを頑なに拒否し続けたが、京セラドーム大阪公演から、黄金の井戸、”ゴールデン井戸”に入って登場するように。その後東京ドームでのファイナル3days公演では、12月22日に稲葉の井戸に家紋が、24日に松本の井戸に家紋が、そして25日には松本の井戸に電飾が施された。
B’z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-
2013年の全国ライブツアー『B’z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』のドーム・スタジアム公演では、楽曲「あいかわらずなボクら」をバンドメンバー全員で”キャンプファイヤー”を囲みながら弾き語りするという演出が行われた際、焚き火台として井戸が登場。一方でオーディエンスからは笑いが起き、稲葉が”井戸って言わないでください”と指摘する場面も見られた。
B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
2018年の全国ライブツアー『B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』では、ガチャガチャのグッズとして、黄金のものと通常のものの2種類の「井戸」が発売された。なお黄金の井戸の裏面に書かれている「俺が松本孝弘だ」という言葉は、前述の『B’z LIVE-GYM 2011 -C’mon-』のライブ演出の際に稲葉が、松本が井戸になかなか入ろうとしない様子を代弁した際に発されたセリフである。
その他
- お笑い芸人の佐久間一行が、この「だれにも言えねぇ井戸」から着想を得たネタ「井戸のお化け」で、『R-1ぐらんぷり2011』優勝を果たした。
- 2018年放送のテレビ朝日系『アメトーーク!』の『B’z芸人』で「だれにも言えねぇ井戸」が紹介。出演者のスリムクラブ・真栄田賢は、”ここ5年ほどB’zのライブで井戸は見かけない”と指摘した。
- 松本孝弘はこれらの演出について、書籍のインタビューで”演出家の考え”でやっているという旨の発言を行っており、稲葉浩志は、1993年開催の全国ライブツアー『B’z LIVE-GYM ’93 “RUN”』以前までとは、自身たちのコントなどへのモチベーションが異なっている、という旨を語っている。
コメント