2019年11月21日の深夜、今田耕司さんと指原莉乃さんが司会を務める番組「すじがねファンです!」が放送され、岡崎体育さんがゲストに出演した。番組では、岡崎体育さんの創意工夫に富んだ楽曲の魅力を通して、ファンの声を交えながら岡崎体育さんの凄さや天才ぶりが紹介された。その中で、2017年8月の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」で、オーディエンスに向けた冒頭の掴みとして「B’zの裏はキツい」を披露したことが取り上げられた。
このパフォーマンスは当時話題となり、一部の番組でも紹介された。今回番組「すじがねファンです!」で改めて取り上げられたので、岡崎体育さんの楽曲「B’zの裏はキツい」について説明する。
2017年8月5日に茨城県の国営ひたち海浜公園で開催された「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」の1日目で、岡崎体育さんは「LAKE STAGE」の”トリ”として出演した。ほぼ同時刻にB’zがメインステージの「GRASS STAGE」に出演していた。
ロックフェスティバルでは複数のステージが同時進行するため、オーディエンスは観たいアーティストのステージを選んで移動する。そのため岡崎体育さんは、同時間帯に出演するB’zに客を取られてしまう恐れがあった。
そこで岡崎体育さんは、「LAKE STAGE」に登場した直後の1曲目に「B’zの裏はキツい」を披露した。
番組では、この時の岡崎体育さんのパフォーマンス映像が実際に紹介された。映像の後、司会の今田耕司さんが「B’zさんもそんなに悪い気はしていない」とコメントしたので、スタジオが笑った。そこで岡崎体育さんは「B’zさんはフェスに出られることがほとんどないので、これはチャンスだと思った」と語った。
さらに岡崎体育さんは続けて、「ピンチをチャンスに変えるため、1曲目で客の足を止める曲を考えた結果、あのようになった」「それで同時間帯にB’zの裏に出ることができたのは、多分運営側に試されていたのではないか」とコメントした。「B’zの裏はキツい」は、その日のためだけに作った曲だった。
次に、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」のステージで1曲目に披露された「B’zの裏はキツい」の歌詞を紹介する(語句の表記にずれがある可能性がある)。
(歌詞は省略)
「B’zの裏はキツい」は、ロッキンジャパンでしか披露されなかった可能性がある。岡崎体育さんは2019年6月の自身のワンマンコンサートでも、その場限りで有効な歌詞の新曲を披露している。番組で、ライブごとに制作するライブ限定曲をCDには収録しないスタンスだと語った。指原莉乃さんから「トロッコにのって」と「B’zの裏はキツい」を聴きたいとリクエストされたが、「(ロッキン以来)B’zの裏になったことがない」と明かし、今田耕司さんから「B’zの裏にまたなったらね」と冗談を言われた。
当日は、多くの観客が岡崎体育さんのステージを楽しんだと思われ、この曲を聴いたファンにとって貴重な思い出になったはずだ。
岡崎体育さんの楽曲や発言から、誰も思いつかない新しい視点で音楽制作をしており、対象にリスペクトの気持ちを込めているのがわかる。「B’zの裏はキツい」の披露も、他の人が思いつかない発想からくるものの、B’zへのリスペクトを内包していたと感じられる。
コメント