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連載エッセイ企画 ”B'zとわたし”

【連載エッセイ#1 ”B’zとわたし”】山内健太郎(テレビディレクター)

テレビディレクター・山内健太郎の写真連載エッセイ企画 ”B'zとわたし”
画像出典:山内健太郎の公式Twitterより引用

(文/「B’z 超まとめ速報」@bz_takkoshicom管理人@はやみん)

ロックユニット「B’z」のファンサイト『B’z 超まとめ速報』は、この度、連載エッセイ企画 ”B’zとわたし”をスタートさせる。同エッセイは、各業界で活躍する人々の人生における、B’zとの出会いやクロスポイントに焦点を当てたもの。記念すべき第1回は、テレビディレクターとして活躍する山内健太郎さんに、原稿を担当して頂くこととなった。


B’zとわたし(山内健太郎編)

B’zファンの皆さん、はじめまして。山内健太郎といいます。テレビ局勤務で、ディレクターとして日々働いています。関西ローカルだと『オールザッツ漫才』や『吉本陸上』、全国ネットだと『サタデープラス』、最近の特番だと『喜怒哀ラフ』などの演出を担当してきました。

今回、普段から記事をよく拝見する『B’z 超まとめ速報』さんからのオファーで『B’zとわたし』なる文章を書かせていただくことになりました。

SNSやnoteはやっているものの、一介のサラリーマンの文章にどれだけ需要があるかわかりませんが、せっかくなので長年溜めこんできたものをここで吐き出させてもらおうと思っています。よければ最後までお付き合いください。

B’zを初めて知ったのは1991年 父親が借りた「ALONE」がきっかけ

B’zを初めて知ったのは1991年、僕が小学5年生の時でした。父親がTSUTAYAで借りてきた『ALONE』のジャケットを見て「これ、男女の2人組?」と聞いたのが、B’zの最初の思い出です。恐らく稲葉さんの美しい顔面(の半分)が女性に見えたのでしょう。小学生の僕は『ALONE』と2nd Beatの『GO-GO-GIRLS』のギャップに、大いに戸惑ったことを覚えています。

そこからB’zの勢いもどんどん加速していき、僕もその虜になっていきます。念願のライブに初めて参加したのは、1996年の『Spirit LOOSE』ツアーでした。まだチケットを取る手段が、土曜の朝10時にチケットぴあに電話するか、店頭に徹夜で並ぶしかなかった時代です。

当時中3だったため徹夜で並ぶことは許されず、同級生5人と共に一般発売に電話で挑戦するも撃沈。しかし追加販売があることを知り、再び同級生5人と電話受付に挑むと、見事チケットを手に入れることができました。その数、13枚(これはこれで多すぎ)。結局、僕は同級生2人と神戸ワールド記念ホールのライブに参加することになりました。

ここで僕は、人生最初で最後の体験をするのです。

初ライブは『Spirit LOOSE』ツアー神戸公演 そこで訪れた前代未聞の試練とは

入金を済ませてチケットを発券すると、そこに書かれていたのは『座席番号』ではなく『整理番号』でした。追加発売の席なので、当日座席が判明する…と今ではわかるのですが、なにせライブ初体験だった15歳の僕らはシステムを理解しておらず、「とりあえず早く行った方がいいのでは」と、開場6時間前に神戸ワールド記念ホールに到着していました(早すぎ)。

グッズ売り場もまだセッティング中で、時間を持て余した僕らは近くのコンビニまでジャンプを買いに行くことにしました。すると、正面から明らかにガラの悪そうな少年たちがやってきます。不良とは無縁の学生生活を過ごしていた僕は、目も合わせないようにすれ違おうとした…その瞬間でした。

バシッ。

僕の右肩に何かが当たりました。パッと見ると、不良軍団の1人が僕の右肩にまわし蹴りを喰らわしていたのです。

なんで?

まったく意味がわかりません。でも僕は、「なんやお前」と言えるような人間ではありませんでした。「何も当たりませんでした」みたいな顔をして会場へ戻り、ベンチに座って友だちとジャンプを読み始めました。

その数分後。気づけば僕らは不良少年たちに囲まれていました。すると1人の少年が僕に向かって言ったのです。

「お前、俺がまわし蹴りの練習してんのに、なに睨んできてんねん」

え、なんて?

耳を疑うとはこのことです。生きていると色々理不尽な言葉を浴びせられることはありますが、「まわし蹴りの練習してたのに…」は、いまだに僕の人生で『理不尽だった言葉』ダントツ1位を突っ走っています。

その後は、ひたすらネチネチと因縁をつけてからまれました。僕らはうつむき、ただ黙って聞いているだけ。そんな時間がある程度過ぎたとき、ダフ屋のおっちゃんが近づいてきました。「助かった!大人が来た!」と希望を持った瞬間、ダフ屋が口にしたのは「チケット買うよー」でした。

不良たちが一斉にダフ屋の方を向き「1枚いくら?」と交渉し始めました。そこでやっと僕は気づいたのです。彼らはチケットをカツアゲして、ダフ屋に売りとばしてお金を手に入れようとしているのだと。

コメント

  1. 順子 より:

    サイコーに、面白かったです!まるで映像を観ているかのような文章に引きつけられました。
    因みに私は今、72才。孫たちに笑われながらも、会報を見ながらニヤニヤしています。

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