B’zのアレンジャーやツアーサポートギタリストを務めているYukihide “YT” Takiyamaが2020年3月30日、日本のギターエフェクターショップ「320design」のインタビューに答え、動画で自身が在住するカリフォルニア州ロサンゼルスの現状を語った。
B’zアレンジャー&サポートギタリストYT、ロサンゼルスから現状を語る「結構大変なことになっています」
動画では、YTのエフェクターなどを手掛ける「320design」の代表・Mr.320氏がYTに対し、新型コロナウイルス感染症で混乱が続くアメリカ・カリフォルニア州での生活の現状についてビデオ通話を通して複数質問。これにYTが答える格好で、インタビューは進んだ。
カリフォルニア・ロサンゼルスの現状「結構今大変なことになってますね。」基本的に外出は制限 YTは家で過ごす
YTは、まず冒頭でカリフォルニアの現状を訊かれると、「結構今大変なことになってますね。」とコメント。さらに「バーとかライブハウスは閉まっちゃってるし、レストランも中で飯食っちゃ駄目だし。テイクアウトは出来るけど。基本的には家に篭ってなきゃ駄目っていう。」とコメントし、カリフォルニアでは現在基本的に外出が制限されている、ということを明かした。
またMr.320氏が「ずっと家ですか?」と尋ねると、YTは「そうですね。ほぼ家です。基本的には出かけちゃ駄目って言われてる。ロサンゼルス市から外出は基本駄目。ビーチもCLOSEしちゃったし。」とコメント。自身もほとんどの時間を自宅で過ごしていること、またL.A.市外との行き来が困難であることを明かしている。
流通はしており、食糧難ではないが生活物資などは不足
また「物資とか足りてるんですか?」と訊かれると、YTは「流通はしてるというか、食糧難ということではないと思いますよ。マーケットに行ったら物が無いっていうのはよくありますけど、食べ物が全く無いというわけではない。トイレットペーパーとかは無い。店の棚がスカスカになってました。」とコメント。流通は動いているため食糧は多少確保できるものの、トイレットペーパーなどの生活物資はスーパーマーケットの店頭から消えている、という状況を告白した。
これを受けてMr.320氏が「その辺でお困りなことはあるんですか?」と質問すると、YTは「一応今のところトイレットペーパーもちゃんとあるし、食料品も、まぁなんとか…」と語り、当面の生活には問題がないだろうと予測している旨を回答。またこの状況が長引いた場合については、「ストレスが溜まりますよね。どうしてもやっぱりマーケットに行くっていうと、人混みに入るじゃないですか?感染してしまうっていうリスクが上がるから、極力やっぱりそういう所には行かないようにしてるんですよ。」とコメントした。
YT、東京を心配「家に篭った方が良いんじゃないですかね」「(満員電車は)信じられない」
なお続けてYTは、「東京もなんか(新型コロナウイルス感染者が)増えてるって言うてるから」と語り、日本・東京の現状を憂慮。さらに「東京も家に篭った方がいいんじゃないですかね。難しいとは思うんですけど。仕事があったりとかで。」と語り、職業従事者に一定の理解を示しつつも、東京でも外出自粛を積極的に行った方が良いと考えていることを明かした。またMr.320氏から「結構ね、普通に満員電車らしいですよ。」と聞くと、「信じらんないわ。」と思わず絶句。さらに「こっちのFREEWAY(高速道路)ガラガラっすよ。車走ってないもん全然。すごい少ない。」と語り、アメリカ・ロサンゼルスでは外出自粛が徹底されていることを明かした。
仕事、音楽活動の状況は「家に居て制作活動とかは出来るので…」
また、そんな中での自身の仕事(音楽活動)の状況について尋ねられると、YTは「一応家に居て、制作活動とかは出来るので、曲を書くとか、ギターの練習をするとかね。そういうのはまぁずっとやってますけど。曲作りとかアレンジとかそういうのは俺ん家でもうセットアップしてあるから、ここで全部出来るので。」とコメントし、自宅でできる音楽活動を継続していることを告白。続いて音楽スタジオの営業状況について訊かれると「リハーサルスタジオとかはやってないんじゃないかな。普通にジャムるとかいうのは全然、出来てないです。」と語り、生身のバンド演奏は現状では実現困難であるということを明かした。一方、「リモートで、データのやり取りで、この間も『DEATH DIAMOND』の曲を動けないからやろうよみたいな感じになって」とも語り、データのやり取りで自身のバンド(『DEATH DIAMOND』とはYTとDrums:Charlie Paxson、Bass:Solomon Walkerとの3人組のバンド)の楽曲制作を進めていることを告白。『DEATH DIAMOND』では、現在、EPの制作が検討されているという。
なおYTのメインプロジェクトとも言える『GOSPELS OF JUDAS』の活動については、現在曲は書かれている状態であるものの新型コロナウイルス感染症の影響により動けない状況であるとのこと。一方で、楽曲等の制作については進めている、と語られた。(終息後の来日公演実現については苦笑いを浮かべながら「俺一人でできることじゃないから」などと語り、明言を避けている。)
YTから日本のファンにメッセージ
最後にYTは、日本のファンに向けてのメッセージを求められると「色々と心配のメッセージを送ってくれてすごくありがたいです。あと元気でやってますんで。皆さんもなるべく自宅に居れるときは自宅に居て、(ウイルスに)移んないように、極力努力した方が絶対いいと思うので、気をつけてください。」とコメント。ファンから心配の声が送られたことへの感謝の意を示し、ウイルスに対する注意喚起を行っている。
またこのメッセージに咄嗟に「また近々会いましょう!って感じです。」とも付け加えたYT。その言葉通り、世界各国での終息が実現した暁には、各プロジェクト等での来日公演を是非実現させてほしいところだ。
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