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B’z松本孝弘とZARD坂井泉水の奇跡のコラボカバー曲「異邦人」

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TAK MATSUMOTO featuring ZARD「異邦人」のジャケット写真 松本孝弘(Tak Matsumoto)
画像出典:B'z公式サイトのディスコグラフィーより引用

B’zのロックギタリスト・松本孝弘と、ZARDのボーカリスト・坂井泉水。
二人とも、日本の音楽シーンのトップに上りつめた、言わずと知れたスペシャルなアーティストである。

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松本はロック的なスタイルを自身の持ち味としながらも、音楽全体を見渡せるプロデューサー的観点を持ったミュージシャン。また坂井は、透明感・清涼感ある歌声を持ちながらも、8ビートの骨太かつハードな楽曲を歌いこなす”ロックボーカリスト”でもある。もし両者がコラボしたら、いったいどのようになるのだろうか。

実は二人は一度だけ、久保田早紀のヒット曲「異邦人」(1979)のカバーで、2003年にコラボを果たしたことがある。筆者がまとめた。

B’z松本孝弘、邦楽カバーアルバム『THE HIT PARADE』リリース

B’zのギタリスト・松本孝弘は、2003年11月26日に邦楽カバーアルバム『THE HIT PARADE』をリリースした。

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実は松本は、自身がパーソナリティを務めていたラジオ番組『BEAT ZONE』の企画から端を発した洋楽カバーアルバム『Rock’n Roll Standard Club』を、1996年にリリース(当時はツアーも行った)。その頃から”邦楽カバーアルバム”も制作したいと思っていたとのことであり、その流れから、同アルバムと対をなすとも言える『THE HIT PARADE』のリリースが実現した、というわけである。

さらにこのアルバムの内容が、実に豪華。松本自身がティーンエイジャーの頃に影響を受けた邦楽が惜しげもなく選曲されており、具体的には沢田研二「勝手にしやがれ」(1977)、久保田早紀「異邦人」(1979)、山口百恵「イミテイション・ゴールド」(1977)、バンバン「『いちご白書』をもう一度」(1975)、荒井由実「雨の街を」(1973)、カルメン・マキ&OZ「私は風」(1978)などの当時のヒット曲・人気曲が、全17曲も収録された。

そして、このアルバムで豪華なのは収録曲だけではない。
「勝手にしやがれ」にはB’zのボーカリスト・稲葉浩志、「異邦人」にはZARD・坂井泉水、「イミテイション・ゴールド」には倉木麻衣、「私は風」にはGARNET CROWのボーカリスト・中村由利と、音楽制作会社・ビーイング/GIZA studioの誇る実力派ミュージシャンが多数参加しているのだ。
確かな選曲、確かなアレンジ・演奏の上に彼らのボーカルが乗れば、名盤たり得てしまうのも必然であろう。

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このアルバムはカバーアルバムとしては異例の約45万枚を売り上げ、ヒット作品に。
今もなお、邦楽カバーアルバムの金字塔として存在感を示している。

TAK MATSUMOTO featuring ZARD名義で「異邦人」シングルカット 奇跡のコラボ実現

そしてこのアルバム『THE HIT PARADE』の収録曲、またシングルカットとして、TAK MATSUMOTO featuring ZARD名義で「異邦人」(シングルは2003年8月27日リリース。フジテレビ系火曜9時ドラマ『あなたの隣に誰かいる』第4話挿入歌)のカバーが実現した、というわけである。

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松本がカバー曲に「異邦人」を選んだ理由は、当時『ザ・ベストテン』『トップテン』『ベスト30歌謡曲』などの音楽番組が全盛の時代であり、その中で久保田早紀の「異邦人」が、他の歌謡曲とは少し異色に聴こえたから、であるらしい。(雑誌インタビューより。また松本は、シンガー・ソングライターと呼ばれていた久保田早紀がテレビ番組でフルバンドスタイルで演奏していたのも新鮮に感じた、とも語っている。)

また、松本は「異邦人」のカバーにZARD・坂井泉水を直々に指名。”ZARD、坂井泉水さんで”というオファーに坂井は快諾したといい、これによって、事実上最初で最後となるB’z松本とZARD坂井の貴重なコラボが実現したのであった。

貴重なミュージックビデオも存在 松本と坂井が真剣にレコーディングしている様子が収録 オリジナリティ溢れるカバーに

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レコーディングは「BIRDMAN WEST」(=東京都港区)で行われ、その模様は一部ミュージックビデオに収録。MVの映像からは、松本と坂井がプロフェッショナル・ミュージシャンとしての凛とした佇まいで、真剣にレコーディングに向き合っている様子を見ることができる。(「異邦人」のミュージックビデオ映像は、ZARDのミュージック・ビデオ・コレクション『ZARD MUSIC VIDEO COLLECTION~25th ANNIVERSARY~』<2016.04.27発売>に収録)

そして楽曲では、松本が、特有のオリエンタルなフレーズをエレキギターによる”TAKトーン”で弾きまくり、坂井はこれに応えるように儚く切なくも力強い歌声で熱唱。二人のアーティストとしてのオリジナリティが一切損なわれることなく、かつ、原曲のエッセンスもしっかりキープされている。
まさにこのカバーは、B’zのファン、ZARDのファン、そして邦楽のファン皆を納得させるような仕上がりになっている、と言えよう。

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このように、豪華ミュージシャンとの共演によって松本の音楽的原風景がピュアかつハイクオリティに堪能できる傑作が、『THE HIT PARADE』である。皆さんにも是非一聴してみてほしい。

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