サッカーや野球などのスポーツでは、しばしば試合前に「国歌斉唱」が行われることがある。
そして多くの人が見守る注目のゲームでは、著名な歌手やタレントが国歌を歌う機会も多い。
近年日本では、国歌「君が代」を歌う著名人のパフォーマンスに多くの国民の視線が注がれることが多いが、果たしてロックユニット「B’z」は、これまでに国歌を披露したことがあるのだろうか？筆者がまとめた。
B’zのヴォーカリスト・稲葉浩志は、国歌斉唱をしたことがある？
まず注目されるのは、B’zのヴォーカリスト・稲葉浩志についてだろう。果たして彼は、これまでに”国歌斉唱”をしたことがあるのだろうか。
実は稲葉浩志は、今までに公の場で国歌を歌ったことはない。
ということは、”B’zは国歌を披露したことがない”という結論に至るのだろうか？
ギタリスト・松本孝弘は、F1グランプリ決勝の舞台で「君が代」を演奏したことがある
だがしかし、B’zのギタリスト・松本孝弘が過去に一度だけ、「F1グランプリ」の決勝の舞台で、「君が代」をギターで演奏したことがあるのだ。
松本は1999年10月31日（日）、三重県の鈴鹿サーキットで行われた「F1日本グランプリ」の決勝のスタートセレモニーで、同年Gibsonからリリースされた自身のシグネイチャーモデル「Gibson Tak Matsumoto Les Paul Canary Yellow」を携え、日本国歌「君が代」を演奏。
演奏を終えると松本は真っ直ぐ一礼し、スタンドに駆け付けた14万6千人の大観衆からは、大きな拍手が沸き起こった。
なお松本は、翌日発行のスポーツ紙に対して、「非常に光栄です。チャンピオンの決まる最終戦の決勝グリッドの前で演奏するという状況に興奮しました」とコメントしている。
B’zのライブでは二度、アメリカ合衆国の国歌が演奏されたことがある
ちなみに、B’zが「国歌」を披露した機会は、上記のものだけではない。
なんとB’zのライブでは過去2回、アメリカ合衆国の国歌『星条旗（英語：The Star-Spangled Banner）』が演奏されたことがあるのだ。
全米ツアー『B’z LIVE-GYM 2012 -Into Free-』（2012）では、本編終了時（楽曲「衝動」の演奏後）にアメリカ国歌が松本のギターで演奏。さらに、米・ハワイで行われたファンクラブイベントでのライブ『B’z PARTY Presents B’z Pleasure in Hawaii』（2018）では、本編開始直後（「ミエナイチカラ～INVISIBLE ONE～」の演奏前）に再び、アメリカ国歌が松本のギターで披露されている。
日本の国歌だけでなくアメリカの国歌も、それも、ヴォーカル・稲葉浩志ではなくギター・松本孝弘が披露したことがあるとは、ファン以外が知ると意外な事実なのではないだろうか。
そしてどちらの国歌も、唯一無二の”TAKトーン”で聴くとまた、味わい深いものである。
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