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B’z「LADY NAVIGATION」は”上がりメロ”で「Crazy Rendezvous」に競り勝ちシングル曲になっていた

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B’z初のミリオンヒットシングル曲「LADY NAVIGATION」が当時、アルバム『IN THE LIFE』収録曲「Crazy Rendezvous」と共にシングル候補曲として提出され、最終的にサビが”上がりメロ”である点を重視されてシングル曲に選ばれた、という事実を、B’zの元アレンジャーでサポートベーシストの明石昌夫が、YouTubeの動画で明かした。

B’z元アレンジャー・明石昌夫、シングル曲「LADY NAVIGATION」誕生の秘話語る

明石昌夫は20日、B’z通算8枚目のシングル曲「LADY NAVIGATION」を解説する動画を、YouTubeに投稿。そして同動画の中で、当初B’zのギター・松本孝弘が「LADY NAVIGATION」とアルバム『IN THE LIFE』収録曲「Crazy Rendezvous」の2曲をシングル曲候補として作曲し、その後事務所全体でどちらの曲をシングルにするかを話し合ったことを、明かした。

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明石曰く、議論の中で、会社のスタッフらは「LADY NAVIGATION」のサビ頭のメロディが”上がりメロ”なのに対し「Crazy Rendezvous」のサビ頭のメロディが”下がりメロ”であることから、時代を見た場合に「LADY NAVIGATION」の方がシングル曲に相応しい、という意見を主張したとのこと。
また明石自身は当時その概念自体はよく分かっていなかったものの、単純に2つのメロディを比較した場合に「LADY NAVIGATION」のメロディの方がインパクトがあると判断し、「LADY NAVIGATION」をシングル曲として推薦したという。(なお明石曰く、自身がアレンジに関わっていた時代にリリースされた「だからその手を離して」以降のシングル候補曲を、当時全て予見できていたとのことである。)

そしてその後、最終的に「LADY NAVIGATION」がシングル曲として、リリース。一方「Crazy Rendezvous」は、アレンジが難航して一時”ボツ曲”になりかけたが、明石によるイギリスのロックバンド「EMF」、「ジーザス・ジョーンズ」などを参考にしたAメロのシーケンス的なピアノアレンジのお陰で見事に息を吹き返し、最終的に『IN THE LIFE』に収録されたという。(なおその際、明石は松本に感謝されたとのことだ。)

ビーイング・長戸大幸のメソッド”上がりメロ””下がりメロ”の法則とは

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それでは、明石が動画で語った”上がりメロ”、”下がりメロ”の概念とは、いったい何なのだろうか。
実は音楽制作会社「ビーイング」創始者で音楽プロデューサーの長戸大幸が、2018年に行われたWEB掲載のインタビューで、同概念について触れている。

長戸曰く、音楽シーンでは「頭上がりサビ下がり」「頭上がりサビ上がり」「頭下がりサビ下がり」などのメロディの流行が約5年に1回程度変わる、とのこと。
そして具体的に、長戸率いるビーイングでは、TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」(1986)、B.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」(1990)を”(サビ頭が)下がりメロディ”として意識的に制作したことを、明かしている。(なおその他にもビーイングでは、歌詞の「母音」の流行などにも着目して制作を行っていたという。)

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B’z「LADY NAVIGATION」は、1991年3月27日にリリース。長戸氏はじめビーイングの制作陣は、この時を”上がりメロ”が流行る潮目だと判断したのだろうか。ともあれ、「LADY NAVIGATION」はB’z初のミリオンヒットシングルとなり、B’zにとって願ってもいない結果をもたらすこととなった。その判断は間違っていなかったようである。

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