人気ロックバンド「B’z」が2023年9月24日(日)、大阪市東住吉区長居公園のヤンマースタジアム長居で『B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』千秋楽公演(大阪3日目)を行い、35周年を記念したベスト選曲の全国ツアーを完走した。
同ツアーでは、前半のアリーナ公演で6都市6会場にて計12公演、後半のドーム・スタジアム公演で6都市6会場にて計12公演を開催。一部中止もあったが、結果的に計11都市(※)12会場にて計24公演を行ったことになり、少なくともおよそ65万人以上は動員したものとみられる(※東京のみアリーナ、ドーム・スタジアムどちらも開催)。
各公演では、「LOVE PHANTOM」(※ドーム・スタジアムのみ)、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」、「Calling」、「LADY NAVIGATION」などのヒット曲を惜しげもなく披露したほか、「夜にふられても」、「GUITAR KIDS RHAPSODY」(※いずれも一部公演のみ)などのレア曲をチョイス。また、「イチブトゼンブ」は1番をバラードアレンジに、「ultra soul」は「BAD COMMUNICATION」を挟んだ組曲形式にするなど、意欲的なアレンジを見せた。ステージには、3画面使用の巨大なスクリーンが鎮座し、火柱の特効、バボット人形、花火(※ドーム公演のみ)などを用いたスケール感溢れる演出が、観客の度肝を抜いた。アンコールの「STARS」ではスマートフォンのライトを使った演出が行われ(※ドーム・スタジアム公演のみ)、会場が一体となった。稲葉は千秋楽の公演で、観客が星のように輝いていると称え、「我々も輝いて見えるでしょ?わりかし。それ皆さんの照り返しですから、マジで。」と茶目っ気を見せた。
なお同ツアーは、様々なアクシデントに見舞われた。福井公演が稲葉の新型コロナウイルス感染、沖縄公演が台風6号の影響により、中止に。福岡公演では終演後のステージ解体中に事故が発生し、スタッフに重軽傷者が出た。さらに、デビュー35周年記念日の9月21日に行った大阪1日目公演では雷雨で中断を余儀なくされ、演奏メニューを短縮。稲葉の誕生日である9月23日に開催となった同2日目公演では中盤に稲葉が足をケガし、翌日の千秋楽公演では走るのを極力回避する措置がとられた。
それでも目の前の一つ一つの公演を全力で消化し、今日までたどり着いた。千秋楽公演のエンディングでは、稲葉が素晴らしいスタッフと来場・応援してくれた全てのファンにと、拍手を促した。また、松本が稲葉に抱きつき、二人がこれまでの足取りを噛みしめるように抱擁し合うと、観客からは地鳴りのような歓声が湧き起こった。
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