B’zが公式SNSの複数の投稿で何かを“匂わせている”と、複数のファンが指摘している。このトピックを時系列で振り返る。
その対象となった最初の投稿は、『B’z presents UNITE #01』横浜公演(2日目、9月29日)の開催を告知した9月29日のものだった。公開されたヴォーカル・稲葉浩志の楽屋の写真では、テーブルに置いてある吸入器の側面に、星型のマークが背景の「FFF」という文字が記されたステッカーが貼ってあるのが確認できる。
その次の投稿は、ファンクラブグッズ「B’z Calendar 2022」の通常販売を宣伝する10月13日のもの(14日~16日の投稿も同様の主旨のもの)。こちらで公開された海辺の写真においても、左側にある建物の柱に、同じく星型のマークを背景として「FFF」と記されたステッカーが貼ってあるのが確認できる。
さらに、14日の投稿写真では、部屋の壁に星型マークが背景の「FFF」と書かれたステッカーが貼ってあるのが確認でき、続いて15日の投稿写真では、手前側の床に星型マークが背景の「FⅢ」と書かれたステッカーが落ちているのが確認できる。
そしてついに、16日の投稿写真にはギター・松本孝弘と稲葉が登場。
同写真では松本がアコースティックギターで「F」コードを弾いており、稲葉が壁にある星型のマークに視線を向けながら左手の指を3本立てているのが確認できる。さらに、松本の左横にあるギターケースには「FⅢ」のマークが印字されている。
以上が、一連の”匂わせ”投稿写真だ。これらの写真に共通して登場した要素をまとめると、①「F」②「Ⅲ(またはFが3つ)」③「星」になる、と言えるだろう。
一方でSNS上では、これらの投稿を見た複数のファンから、 B’zがニューアルバム『FRIENDS Ⅲ』のリリースを予告しているのではないか、という声が上がっている。これは一体どういうことか。
『FRIENDS』とは、B’zのミニアルバムのタイトル。松本が『フレンズ〜ポールとミシェル』(『Friends』、1971年)という映画を観て映画音楽のようなものを創りたいと思ったことがきっかけで制作され、全収録曲の歌詞にストーリー性が持たされるなどして、1992年12月9日にリリース(「いつかのメリークリスマス」「恋じゃなくなる日」などが収録)された。さらに1996年11月25日には、続編のミニアルバム『FRIENDS Ⅱ』(「傷心」「SNOW」などが収録)がリリース。前作のように歌詞に全曲を通したストーリー性は持たされなかったが、前作同様に従来のものとは異なる音楽性(AORなど)が採り入れられ、楽曲の歌詞はラブストーリー調になった。
この『FRIENDS』シリーズを要約すると、”B’zが冬に贈る、大人のラブ・バラードアルバム”(コンセプトアルバム)とでも言えるかもしれない。
ファンからはさらなる続編が期待されていたところだったが、以来続編に位置付けられるアルバムはリリースされてこなかった。今回は「F」や「Ⅲ」というマークが登場したことから、『FRIENDS Ⅲ』を連想したファンが多かったものとみられる。そして仮にこの度『FRIENDS Ⅲ』(仮)なるアルバムがリリースされるとしたら、シリーズでは約25年ぶり(現時点)のこととなる。
ちなみにB’z公式ファンクラブが発行した会報128号の”逆質問”企画では、松本が会員に向けて寄せた「今後のB’zにどの様な事を期待していますか?」という質問に対し、会員から「『FRIENDSⅢ』の発売を期待しています!」という声が寄せられていた。
また同企画では、「B’zもサブスク解禁していただけるととてもうれしいです。」「B’zにしか出来ないフェスを開催してほしい。さまざまな出演アーティストの中に1曲ずつお二人が混ざる!」などの声も寄せられており、これらはなんとその後、実現している。
しかし「FFF」「FⅢ」などの表記が『FRIENDS Ⅲ』を表しているという明確なロジックは、現時点では一切存在していない。根拠がない段階での断定は、厳禁だ。
一方で、B’zの公式SNSで行われた直近の投稿において、「F」、「Ⅲ(Fが3つ)」、「星」の要素が立て続けに強調されていることだけは、間違いない。続報を待ちたいところだ。
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