”クリスマスイヴ”ーそれは、欧米で宗教的なバックボーンを持つ日でありながらも、あらゆる国の人々が思わず浮かれてしまう、不思議な日でもある。
そんな”クリスマスイヴ”に、日ごろストイックであることでも知られる日本のロックユニット「B’z」のメンバーもまた、意外な経験をしたことがあったようだ。筆者がまとめた。
B’z、クリスマスイヴにレコーディングを抜け出し六本木のワインバーで怒られた思い出
1988年のクリスマスイヴ。当時B’zは、2枚目のアルバム『OFF THE LOCK』のレコーディングに取り掛かっていた。しかしながら、作業はなかなか進まない。一方で、作品を早く仕上げないといけない、という状況だった。
ところがそうは言っても、”クリスマスイヴ”である。楽しく賑やかに過ごしたい、という気持ちが湧いてくるのも無理はない。そこでレコーディングのメンバーは、”何時間かくらいはいいだろう”という思いを抱き、皆で勝手に六本木(レコーディングスタジオの近く)にあるワインバーに行くことにした。そこで”クリスマスパーティー”を開いたのである。
会は、大いに盛り上がったそうだ。だが暫くしてーレコード会社のスタッフが店に入ってきた。”何、ワイン飲んでるんだよ”ースタッフはメンバーらに怒ったという。
このエピソード(の概要)は、ヴォーカル・稲葉浩志の口から音楽番組『ミュージックステーション』で、2度語られたことがある。それだけ稲葉の頭の中に、強烈に思い出として残っているのだろう。稲葉は当時のことを“すいませんでした”と苦笑いしながら、振り返った。
しかしB’zは、ここから快進撃を見せる。年明けから稲葉も作詞のコツを掴み、2月に発売したアルバムは、初登場3位を獲得。そして夏からは、現在まで続く「シングルオリコンチャート初登場連続一位獲得記録」を打ち立てていったのである。さすがB’zだ。そして結果を残したからこそ、“クリスマスエピソード”が一種の笑い話として語り継がれているのかもしれない。
さてさて、このように若かりし頃のB’zも思わずパーティーへと誘(いざな)われた“クリスマスイヴ”だが、皆さんはどのように過ごすだろうか。
もしも仕事が行き詰まった時は、思い切ってちょっとだけー会社の人に怒られない範囲で、羽目を外してみるのも良いかもしれない。
翌年が皆さんにとってさらに良い一年になることを祈りつつ、それでは、“メリークリスマス”。
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