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B’z『STARS』ドーム・スタジアム公演のスクリーン、”アレ”の仕組みってどうなってる?観察してみた(ネタバレ注意)

『B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』のツアートラックの画像B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
画像出典:筆者撮影

※以下の記述には、『B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』本編の内容を含みます。今後公演に参加される予定の方におかれましては、ネタバレに十分ご注意ください。

B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』ドーム・スタジアム公演で使用されているスクリーンはステージの背後に設置され、主に3分割で使用されているが、中盤以降で変貌を遂げて一体化する。このカラクリは、いったいどのようになっているのだろうか?

筆者がタネ明かしをしよう。客席から見た状況を、以下に記載する。

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「LADY NAVIGATION」が終了した後にステージが暗転し、二人がメインに登場するミュージック・ビデオなどの映像素材が10曲分、ダイジェストで流れる。
その際に、スクリーンを3分割している2つのX型のはしごのような仕切りが徐々に下がっていき、撤去されるのだ。なお下部はセットが覆いかぶさっているので、客席から見ることはできない。その部分で仕切りを畳むなどしているものとみられ、仕切りは何度か止まりながら、下降していく。

スクリーンのX型の仕切りが下降していくところを再現したイメージ画像。=読者提供(@Aqua178Mikaさん)=

映像が終わりかける頃には、すでに仕切りは完全に退いている状態になる。しかしながら、その背景には、同じ型をしたバーチャルの仕切りが用意されているのだ。

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以後、「BIG」「YES YES YES」などでは何事もなかったかのように、3分割のスクリーンが展開される。さらに「JAP THE RIPPER」では、各スクリーンの映像の縁が拡大・縮小しながら動き、バーチャルの仕切りをまたぐようなムーブもしている。この時点でほぼ全ての観客は、仕切りが取り払われていることに全く気づいていないだろう。

「JAP THE RIPPER」演奏時のスクリーンを再現したイメージ画像。この時点でX型の仕切りはバーチャルだ=読者提供(@Aqua178Mika)=

「YES YES YES」の後、シンセサイザーのSEが流れる場面で星のデザインがスクリーンを左右に動き始め、ここで初めてスクリーンが一体的に使用され始める。そこから、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」のイントロで過去の活動の映像素材がスクリーン中央から広がっていき、続いて客席の映像も映し出される。ほとんどの観客はこの前後のタイミングで初めて、スクリーンが一体化したことを実感するであろう。

中にはスクリーンが変化したことに気づかないまま帰路につく人もいるかもしれない。これだけ大掛かりなが仕掛けが施されているのに、だ。それは、よどみなく感じられ、バンドのパフォーマンスを際立たせているからだろう。ステージプランナーの奥ゆかしい価値観が顕著に感じられる演出・ステージセットだと、言えよう。

コメント

  1. 出口斉子 より:

    あと3日、お2人とも頑張ってください。ハッピーバースデイ。

  2. ヒロシ より:

    スクリーンの仕切り!
    すんごい気になってた!
    ずっと見てたけど、途中で忘れるくらい盛り上がるからultra soulで我に返るともう遅いんだよね。
    4回も観たのに分からなかった。

  3. あぎら より:

    そうだったんですね。今まで、枠がいつのタイミングで無くなったのか全く解りませんでした。今回の演出は、何故、こっそりな感じなのでしょう?あと、メインの真ん中のスターもいつ上がったのかと思うぐらい、こっそり上がって来ます。枠は、皆がウルソで3回ジャンプした時に崩れ落ちたらいいのに、とか、稲葉さんがタンバリンを上空に投げる時に、スターのオブジェを上げたらいいのに、とか、せっかく、お金を掛けているのにもったいないと思ってしまう。今回のセットがシンプルとか言っている人がいるので、それは違う!と言いたい。

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