『龍が如く』シリーズの総合監督を務めていた名越稔洋氏がセガを退社することが8日、発表された。
これに伴い開発スタジオ「龍が如くスタジオ」は新体制に移行するが、シリーズの開発は継続する。
名越氏は1989年にセガに入社し、同社に約32年間在籍(2000年~2004年には分社化・子会社化に伴い設立された株式会社アミューズメントヴィジョン代表取締役に就任)。
当初はデザイナーとして採用され、セガAM2の前身となる部署(第2AM研究開発部)に所属して背景のデザインなどを担当していたが、「デイトナUSA」(1994年発売)を初プロデュースしヒットさせるとその後はゲーム制作に回り、「モンキーボール」(2001年発売)などの様々なヒット作を手掛けた。
さらに2005年には、『龍が如く』をリリースし大ヒットを記録。以降、2011年に「龍が如くスタジオ」を設立するなどして同シリーズの制作を手掛け続け、これまでに世界中で1400万本以上の売上を記録してきた。
また2016年発売の10周年記念作品『龍が如く 極』(『龍が如く』のリメイク作品)では、B’zのヴォーカル・稲葉浩志に直々に手紙を書き、主題歌をオファー。稲葉はこれを引き受け、主題歌「BLEED」、テーマソング「Receive You [Reborn]」を提供した。
さらに稲葉と名越氏は、2016年1月13日発売の通算5枚目のシングル「羽」の龍が如く盤・特典映像で、スペシャル対談を実施。(両者は初対面だった。)
名越氏はこの時、当初『龍が如く』にアーティストの要素を取り入れることに周囲が懐疑的だったことを明かしており、またWEBメディアのインタビューでも、稲葉のようなビッグネームが作品の主題歌を担当することについて喜びを表していた。
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