B’z通算22枚目のシングル曲「Calling」(1997年7月9日発売)の曲構成をいわゆる”サビ始まり”にしたのは、当時一時期引退していた音楽プロデューサー・長戸大幸だったことがわかった。本人が25日放送のラジオ番組『OLDIES GOODIES』(e-radio/エフエム滋賀)で明かした。
同曲はギター・松本孝弘が友人のために書き下ろした曲をライブで披露し、好評だったことで、シングル化されたもの。制作には最終的に4人ものアレンジャーが加わり、1996年末頃から始まったレコーディングには当時のB’zでは最長の、合計約7ヶ月もの期間が費やされた。なおライブで披露された時点では冒頭とラストのいわゆる”大サビ”部分はなく、制作されたテイクの中には、ずっとバラード調(”大サビ”がないもの)のものもあったという。
長戸はプロデューサーを引退して東京制作から離れ関西にいた頃だったが、偶然同曲のデモテープを聴いたといい、当時「すごくかっこいいんだけど、サビ頭(頭サビ、サビ始まり)の方がやっぱりいいんちゃうかな」と思ったとのこと。また当初のバージョンでは冒頭にサビがなく、「サビまでに相当待たなきゃならない」と感じたという。そして結果、現在のサビから始まるバージョンが作品となった。
ちなみに松本、ヴォーカル・稲葉浩志らは、同曲を制作していた博多でのレコーディング中に時間が掛かっていたことから事務所から”使者”が来て東京に呼び戻された、というエピソードを以前から何度か公の場で語っている。果たしてこのお達しを出したのは、いったい誰だったのだろうか。
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