台湾の人気ロックバンド「メイデイ（五月天）」に中国当局が「台湾は中国の一部」という自国の主張を支持する公式な発表を行うよう圧力をかけたと、台湾当局の内部文書などに基づきロイター通信が2023年12月28日、伝えた。
台湾当局は来年1月13日の台湾総統選への介入だとみているという。一方で、中国で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室はこの報道に対し台湾メディアの取材を通じて報道官名の書面で、「徹頭徹尾、フェイクニュースだ」、「悪意のある政治工作だ」と主張した。
産経新聞の記事によると、五月天が11月に上海で開いたコンサートを巡り、中国のネット上で「口パク」疑惑が拡散。上海市当局が今月3日、法令違反（※）の疑いで調査開始を表明した。これを4、5日に国営の新華社通信や中央テレビ、共産党機関紙の人民日報が報じ、6日には最高人民検察院（最高検）の機関紙が「口パク」が証明された際のボイコットを呼びかけたという。なお五月天は疑惑を否定している（出典：https://www.sankei.com/article/20231228-MPKG2JADVRJUXKKVH3EBLL6UOM/）。※中国ではプロ歌手によるコンサートでの｢口パク｣を禁止しており、違反した場合罰金が科される。
メイデイは日本を含むアジアで人気のバンドで、同報道は、日本でも話題となっている。
メイデイはB’z松本孝弘やGLAY、flumpoolらとも交流がある。
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