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【B’z 秋に聴きたい曲ランキング BEST10】 をまとめさせていただきました。

B'zの1992年頃の写真 おすすめ曲プレイリスト
画像出典:B'z公式Facebookの投稿より引用

今回は、日本を代表するアーティスト・B’zの秋に聴きたい曲を「B’zの秋うた【BEST10】ランキング」としてまとめさせていただきました。
それでは、「B’zの秋うた【BEST10】ランキング」を第10位から発表させていただきます。

【第10位】哀しきdreamer

第10位は「哀しきdreamer」です。
1997年3月5日にリリースされたシングル「FIREBALL」の2nd beatとして収録されている楽曲です。B’zとしては極めて珍しい変拍子(5拍子)が用いられた楽曲で、サビで4拍子に戻る構成となっています。また収録されたシングル「FIREBALL」のシングルジャケットには「No synthesizer & computer used」というメッセージが印されており、表題曲と同じく当楽曲も完全生音で収録されています。また同じく松本さんがベースを担当されています。

曲調は、リズミカルなアコースティックギターによる哀愁漂う導入部分とサビ前後の激しいギター・ヴォーカルの対照的なプレイが特徴であり、また曲中に変拍子を含みつつ楽曲の最後にはサビとは別のパートが登場して終わるという複雑な楽曲構成が印象的であると言えるでしょう。

歌詞は、物事の価値判断、ひいては生き方について謳っているように思われます。
何かに値札を付けたり様々な常識に囚われたりしてうんざりしていた主人公が、
余計なものを捨ててありのままに、夢に向かって生きていこうとする生まれ変わりのドラマが、情熱的なタッチで描かれています。

序盤の哀愁あるサウンドや歌詞が、秋を感じさせる楽曲だと言えるのではないでしょうか。

 

【第9位】Queen Of The Night

第9位は「Queen Of The Night」です。
2017年11月29日にリリースされた20枚目のアルバム『DINOSAUR』に収録されている楽曲です。
タイトルは日本語で植物の「月下美人」を意味するものです。
同楽曲はツアー『B’z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”』ではアルバム唯一の未演奏曲となりました。

曲調は70年代から80年代にかけてのサウンドを意識して制作されており、本人たちも「アルバムの中では異質というか、違うジャンルの曲」と語られています。

歌詞は、周囲から何を言われても凛としてひとり立つ、美しい人について描かれているものと思われます。インターネット上ではファンの方々の間でリリース当初、稲葉さんのご友人の元SMAP・木村拓哉さんを想起して歌詞を書かれたのではないかという噂が立ちました。もちろん根拠のないものであり、そして真偽は定かではありませんが、現在の匿名による中傷が飛び交いやすい時代においては、多くの人の胸に響く歌詞であることは間違いないのではないでしょうか。

ともあれ、「月下美人」というタイトルで幻想的なサウンドの当楽曲は、秋にぴったりなものと思われます。

 

【第8位】The Wild Wind

第8位は「The Wild Wind」です。
1998年7月8日にリリースされたシングル「HOME」の2nd beatとして収録されている楽曲です。
金城武さん主演の映画『不夜城』主題歌に起用されました。
ちなみに元々は松本さんがライブのソロコーナーで歌うために用意された曲でしたが、”自分で歌うにはもったいない”ということでB’zの曲としてリリースされた経緯があります。

曲調はアコースティック基調のサウンドとなっており、全体的に哀愁が漂っています。
心を突き動かされる稲葉さんの切ないヴォーカルと、ブルージーなテイストを持った松本さんのギタープレイに注目です。

歌詞は恋人を失った、男性と思われる主人公の切ない心情を描いているものと思われます。

歌詞に秋という季節を直接的に示唆するワードは出てきませんが、「夜の風」「風に乱された季節」などのフレーズや哀愁を持つ曲調がどこか秋を想起させるものだと感じられ、今回”秋にふさわしい曲”としてランクインさせていただきました。

 

【第7位】BABY MOON

第7位は「BABY MOON」です。
1996年11月25日にリリースされた、5枚目のミニアルバム『FRIENDSⅡ』に収録されている楽曲です

曲調はかなり渋めのボサノバ調であり、深夜のバーの店内で流れていても全く違和感のない楽曲です。
松本さんのクリーントーンが堪能できるギタープレイ、稲葉さんのセクシーなヴォーカル、小野塚晃さんの幻想的な音色のエレクトーン、山木秀夫さんの繊細なドラムプレイが堪能できる”大人な楽曲”だと言えるのではないでしょうか。

歌詞は年上と思われる女性と、主人公の男性との恋人同士ではない恋愛模様が描かれているものと思われます。そして男性は女性に2人の恋愛的関係性において支配されており、いわば隷属的な状況です。それでも女性がいないと生きていけないという素振りを見せる主人公は、まさに「BABY MOON」(「BABY MOON」自体は造語で、歌詞の中に女性のことを「You’re the SUN」と言うフレーズがあります。)なのではないでしょうか。女性が太陽であり、主人公は月、いわば女性に照らされていないと男性は光ることができない存在だということを示唆しているのかもしれません。
ともあれ、歌詞もまた実に”大人な内容”であるということは間違いないでしょう。

主人公の存在を月に投影したシックな雰囲気漂うこの楽曲を、秋の夜長にしっとりと聴いてみるのもまた良いのではないでしょうか。

【第6位】ARIGATO

第6位は「ARIGATO」です。
2004年9月1日にリリースされた、37枚目のシングル曲です。
『TV ASAHI NETWORK SPORTS 2004』テーマソング、テレビ朝日系『アテネオリンピック2004』放送テーマソングに起用され、2004年の『ミュージックステーションスーパーライブ』でテレビ初披露されています。またミュージックビデオは千葉県木更津市にあった映画館『木更津富士館』(2010年9月24日に閉館)で撮影されており、俳優の森山未來さんが出演しています。
ちなみに2019年時点においてB’zの「LIVE-GYM」では唯一の未演奏シングル曲となっています。
(「B’z SHOWCASE 2007 -19-」「B’z SHOWCASE 2007 -B’z In Your Town-」では演奏されており、演奏時には全音下げチューニングで原曲より半音下げたアレンジが採られています。)

曲調は、こちらもアコースティック基調の哀愁漂うものとなっており、また通常のサビ以外に大きく盛り上がるいわゆる「大サビ」が設けられている点が特徴的です。

歌詞は、一歩前に踏み出そうとする主人公の姿が描かれています。
そして歌詞の全体的な内容や、元々タイトルが「そこに誰もいなくても」に決まりつつあったことからもわかるように、主人公の”孤独さ”も強く描写されており、主人公が”孤独の中で”前に進みたいと思っていることが窺えます。

歌詞中に「白い月」というフレーズが登場しており、曲調も哀愁を感じるものであるため、秋に聴くのにはぴったりの楽曲だと言えるのではないでしょうか。

【第5位】RING

第5位は「RING」です。
2000年10月4日にリリースされた、30枚目のシングル曲です。
後述する木村拓哉さん・常盤貴子さん主演のTBS系ドラマ『Beautiful Life~ふたりでいた日々~』の主題歌として書き下ろされましたが、ドラマの雰囲気に合わないとドラマの脚本を担当した北川悦吏子さんの判断が判断したことよって再度「今夜月の見える丘に」が制作され主題歌となり、「RING」は後に同年10月にシングルとしてリリースされました(読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『明日を抱きしめて』主題歌)。初披露はツアー『B’z LIVE-GYM Pleasure 2000 “juice”』であり、28人のストリングス隊と共に札幌つどーむ公演から未発表曲として演奏されました。

曲調はオリエンタルな雰囲気が印象的なバラードとなっており、またどこか「和」の雰囲気も感じさせます。ストリングスサウンドも味わい深く、静かな面を持った楽曲ではありますが、曲が進むにつれてサウンドは激しさを増し、ラストサビでは転調を行い稲葉さんの激しいヴォーカルと松本さんの激しいギターがぶつかり合うドラマチックな展開を見せます。

歌詞は消えてしまった「君」を追い求めて主人公がさまよう、切ない失恋を謳ったものであると思われます。

歌詞に登場しタイトルになった「鈴の音」(RING)というモチーフは、楽曲の儚げな雰囲気をうまく捉えているようにも思われます。
歌詞に直接的に秋を指し示すワードは出てきませんが、秋にリリースされた淡い雰囲気を持つこの楽曲は「秋」という季節の持つ色に適しているのではないでしょうか。

【第4位】MY LONELY TOWN

第4位は「MY LONELY TOWN」です。
2009年10月14日にリリースされた、47枚目のシングル曲です。
同年夏に開催された「B’z SHOWCASE 2009 -B’z In Your Town-」「SUMMER SONIC 2009」にて未発表曲として初披露されました。
タイアップは付きませんでしたが、ミュージックビデオが1970年代まで海底炭坑として栄え現在は世界文化遺産に登録されている長崎県・軍艦島で撮影されたことが話題になった楽曲です。

曲調はハードロックをベースとしながらも哀愁が漂う、B’zらしい楽曲となっています。
(Cメロにはレゲエ要素が取り入れられています。)
また松本さんは、メロディーができた段階で『この曲は絶対によくなる』と確信し、完成したときも満足度が高かったことを語られています。

歌詞は他者との関わり方に関して言及されていると見られ、
あらゆる「人間関係」の問題や「孤独」の問題が取り沙汰されている現代において、
私たちに大切なことを伝えてくれる啓蒙的な内容となっています。

一方「月」という単語が登場し、軍艦島のようなどこか憂いを帯びたイメージの街が想起されるこの楽曲は、一見ハードなサウンドでありながらも実は「秋に聴きたい曲」としてふさわしいのではないかと考え、今回第4位にランクインさせていただきました。

【第3位】今夜月の見える丘に

第3位は「今夜月の見える丘に」です。
2000年2月9日にリリースされた、27枚目のシングル曲です。
木村拓哉さん・常盤貴子さん主演のTBS系ドラマ『Beautiful Life~ふたりでいた日々~』の主題歌として書き下ろされ、ミリオンヒットを記録しました。
また同ドラマのタイアップにあたって当初B’z側は後にシングルとなる「RING」を提出しましたが、このドラマの脚本を担当した北川悦吏子さんが聴いたところ、「曲の雰囲気が暗く重すぎる」と感じられ、B’z側に直筆の手紙を送ったことで再度「今夜月の見える丘に」が制作され、主題歌となったという経緯があります。

曲調は、マンドリンが用いられたイントロが印象的で、全体的に温かみがありながらもどこかシリアスな雰囲気を持ったミディアムバラードとなっています。またサビのメロディはオリエンタルかつ独特なものとなっており、この楽曲もまたB’zにしか作ることのできない性質のものであると言えるのではないでしょうか。

歌詞は、ドラマの台本を読んで書き下ろして制作されたこともあり、主人公が困難に直面しながら「君」の気持ちを知ろうとしてもがく様子が描かれているものと思われます。しかし多義的に解釈できる彩り豊かな表現で歌詞が書かれており、実に秀逸です。

「BABY MOON」や「月光」と同様に、『月』を人間の心模様を映し出すものとして用いて歌詞を描写しているとも考えられ、この曲もまた大変味わい深いものとなっています。
秋の美しい月の下でこの曲を聴き、歌詞について深く考察してみるのも趣があるかもしれません。

【第2位】もう一度キスしたかった

第2位は「もう一度キスしたかった」です。
1991年11月27日にリリースされた4枚目のアルバム『IN THE LIFE』に収録されている楽曲です。
アルバム収録曲でありながらシングル曲と間違われやすいほどに人気があり、また認知度を誇っている曲で、実際にシングル化が検討されましたが先にタイアップが決まっていた「ALONE」がシングルとなった経緯があります。ファンの人気も高く、ベストアルバム『B’z The Best “Treasure”』ではファン投票で4位、『B’z The Best “ULTRA Treasure”』ではファン投票で13位を獲得しています。またライブで演奏されるときにはアウトロの後に「恋はみずいろ」のワンフレーズをギターで演奏することが定例化しています。

曲調は、歌謡調のサウンドとメロディが特徴的なものとなっており、また構成はサビで転調するものとなっています。そして楽曲の中では特に、繊細で美しいメロディが印象的であるものと思われます。松本さん自身と稲葉さんもまた、このメロディを高く評価しています。

歌詞は、夏から冬と思われる季節の移ろいと共に、主人公と恋人の関係性が変わっていくストーリー性の強いものとなっており、松本さんはシンプルな曲調の中でともすれば単調な楽曲展開になり得るところ、歌詞の中で3度「もう一度キスしたかった」と言う主人公のその理由がそれぞれに異なるという稲葉さんの作詞テクニックを高く評価しています。

夏から冬にかけての、主人公と恋人の女性の切ない失恋模様を描いた同楽曲。
曲中に「秋」という単語が登場し、また「木枯らし」というワードも用いられています。
そして切なく美しく奏でられるメロディは心に染みわたるものとなっており、この楽曲はまさに名実ともに、”秋に聴きたい楽曲”としてぴったりなのではないでしょうか。

【第1位】月光

そして第1位は、「月光」です。
1992年10月28日にリリースされた6枚目のアルバム『RUN』に収録されている楽曲です。

この曲はアルバム収録曲でありながらファンの人気を多く集めており、ベストアルバム『B’z The Best “Treasure”』ではファン投票26位、『B’z The Best “ULTRA Treasure”』ではファン投票19位を獲得しました。近年はベスト選曲の”Pleasureツアー”での演奏頻度が比較的高く、『B’z LIVE-GYM The Final Pleasure “IT’S SHOWTIME!!”』渚園公演、『B’z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』ホール公演、『B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』で演奏されています。

曲調はギターのアルペジオやシンセサイザーの音が幻想的でありながら、楽曲が展開するにつれて激しいものになっていくという、大変ドラマチックなものとなっています。
松本さんのギターサウンドが一段と光る一曲とも言えるでしょう。

歌詞は、男女のシリアスな恋愛模様を描いていながらも、抽象的な表現がちりばめられているため具体的解釈が多岐に分かれます。しかし主人公の切ない心情や幻想的な描写、普遍的な真理を、それぞれ鋭い角度で切り取った歌詞が高く評価されており、歌詞もまた楽曲の世界観を強く構成していると言えるでしょう。

幻想的なこの楽曲を、綺麗な月を見ながら秋の夜長に是非味わってみたいものですね。

B’zの秋うた【BEST10】ランキング

ここまでご覧いただきありがとうございます。
B’zの秋うた【BEST10】ランキング、いかがでしたでしょうか?

今回、筆者がB’zの秋ソングランキングを作成するにあたって、約30曲~40曲ほどの曲をリストアップし、精査させていただきました。
B’zの曲中の歌詞に「秋」という単語が出てくるものは2曲しか存在しておらず、
歌詞の描写や楽曲の雰囲気、リリース時期など様々な要素を勘案しランキングを作成する必要性があったため、ランキングの作成には非常に困難が伴いました。そして今回は、これらの要素を総合的に評価することによって、「B’zの秋うたランキング」を作成させていただきました。

【筆者がランキング作成時にリストアップしたB’z秋ソングの楽曲リスト】(順不同)
月光
今夜月の見える丘に
もう一度キスしたかった
ALONE
RING
光芒
Homebound
恋鴉
マジェスティック
それでもやっぱり
Queen Of The Night
Purple Pink Orange
HINOTORI
LOVE PHANTOM
MOTEL
ONE
The Wild Wind
泣いて 泣いて 泣きやんだら
You pray,I stay
MY LONELY TOWN
哀しきdreamer
Raging River
drive to MY WORLD
GOLD
Exit To The Sun
Brighter Day
満月よ照らせ
THE BORDER
BABY MOON
Nightbird
STARDUST TRAIN
愛しい人よGood Night…
Easy Come,Easy Go!
闇の雨
キレイな愛じゃなくても
SKIN
アマリニモ
ARIGATO
Survive

筆者がB’z秋ソングランキングを作成する時にリストアップした楽曲リスト(順不同)

このように、B’zには哀愁漂う雰囲気の楽曲が数多く存在しているため、今回惜しくもランキング外となった楽曲においても、秋にふと聴きたくなる楽曲は様々に存在しているものと思われます。
皆さまも是非、この機会に様々なB’zの楽曲に触れていただき、また「実りの秋」をお迎えいただけたら幸いです。

以上、B’zの秋うた【BEST10】ランキングについてまとめさせていただきました。ご覧いただきありがとうございました。

コメント

  1. 幸ちゃん より:

    ARIGATOがライブで演奏された際のチューニングは半音下げではなく、全音下げだったと思います。
    ポジションは半音上げて、チューニングは全音下げてたはずです。

    • 編集長@はやみん ayanokoji_Jr. より:

      ご指摘頂き誠にありがとうございます。
      仰せの通り、私も「原曲より半音下げ」と書いたつもりが「半音下げチューニング」と記載しておりました。申し訳ございませんでした。
      訂正させて頂きました。
      このようなご指摘は大変有り難いです。
      改めて心より御礼申し上げます。

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