”手数王”の異名をとるドラマー・菅沼孝三が病気療養のため演奏活動を休止することを発表した。菅沼が公式サイトやInstagramで公表した全文は、以下の通り。
*お知らせ*
菅沼孝三のInstagram投稿(https://www.instagram.com/p/CUSO3z4phpX/)より引用。公式サイトの記事はこちら(http://kozosuganuma.livedoor.blog/archives/6879112.html)
ワタシ菅沼孝三、突然ですが演奏活動を休止いたします。
今入っているスケジュールを楽しみにしていてくださった皆さま、本当にごめんなさい。
昨年の開腹手術後、少しずつでも身体を回復させようとスケジュールの量も減らして治療を行いながら演奏とレッスンをなんとか両立してきました。
しかし、これ以上演奏を続けるのが困難になりました。
そして先日、病院から再度の入院を勧められています。
発表しなければならない病名は「大腸がんのステージ4」です。
リンパ、肺、肝臓にも転移があり、余命も宣告されました。
今日まで全力疾走でドラムを叩いて生きてきて、一緒に演奏してくださったミュージシャンの皆さま、スタッフや関係者の皆さま、ここまで応援してくださったお客さま…心から感謝いたします。
ここから少し身体を休め、体調を整えたいと思いますが、もし「さよなら手数王」(笑)になったらごめんなさい。
「もう一度帰ってきた手数王」になれればいいのですが…
ご心配をおかけしますが、取り急ぎ、現状のご報告です。
昨年の手術以降たくさんの方々の温かいお気持ちに感謝します。コロナ禍でもありますので、お見舞い等はお気持ちだけ頂き、申し訳ないのですが遠慮させて頂きたく思います。
また、個別のコメントやメッセージにお返事出来ませんが、ご賢察いただければ幸いです。
菅沼は昨年6月16日に内蔵の疾患で救急搬送され、緊急手術を受けていた。
今回の菅沼の発表に、交流のあるミュージシャンがSNS上で多数反応。実の娘でドラマーのSATOKOは、Instagram投稿のコメント欄に「父上のこれまでの活動にただただ尊敬しかありません。大好きな大好きなそのドラムと人柄、もう一度本当の笑顔でステージに戻ってきてもらうため、今はゆっくり休めますように。」とコメントし、TwitterではLOUDNESS・高崎晃が「知らなかった。手数王 菅沼孝三の復活を心から祈る。」、真天地開闢集団-ジグザグ・影丸(「菅沼孝三ドラム道場」の出身者)が「菅沼孝三大師匠 いくらでも待ちます。信じていますよ。」とコメントしている。
菅沼は1975年、15歳でプロデビューし、当初は大阪を拠点に活動。そこで後にB’zのアレンジャーなどを務めた明石昌夫と出会い、仕事を斡旋するなどして明石の音楽人生に多大な影響を与えた。また、後に同じくB’zのマネージャーを務めた鶴田典彦も、当時菅沼のローディーを担当していた。
そして2014年、2016年にはSATOKOが、B’zのヴォーカル・稲葉浩志のソロツアーでサポートメンバーを務めた。
コメント